まだまだ続くコロナの影響。大規模イベントは制限の憂き目にあい、音楽ライブやフェスも例外ではありません。
そんな中フェスの新たな形として生み出されたのがドライブインライブです。今回はその魅力についてご紹介しましょう。
ドライブインフェスって?
ドライブインシアシアターは聞いたことあるけど、ドライブインフェスという言葉を聞いたことがない人が多いのではないでしょうか。その名の通り車の中からライブパフォーマンスを楽しめるフェスがドライブインフェスなのです。
ドライブインフェスの歴史
ドライブインフェスは元々あったフェスの形態ではなく、アメリカなど欧米のパンデミックになった地域で企画された新しい形のライブイベントです。日本でも2020年の6月に株式会社アフロ&コー(Afro&Co.)がテストによるドライブインフェスの開催を発表し、同年8月に千葉県のロングウッドステーションにて2日間ドライブインフェスを開催したことによって大きな話題となりました。
どういうフェスなの?
ドライブインフェスの大きな特徴は、フェス会場に車で来場し車内から降りることなく完結することです。
車に乗ったままでどうやって楽しむの、と思うかもしれませんがFM電波でライブの音源を流し、車の中からステージを鑑賞するという形を取ります。
こうすることによって大人数が密集して感染するリスクを避けることができますので、フェスを行うことができるというわけです。勿論来場者や出演者の感染症対策も十分に行われています。
従来通りに楽しめる!
フェスなどのライブイベントといえば、やはり自分がライブに参加して楽しむのがだいご味ですよね。
車の中にいて参加している感や一体感が生まれるかと思う人も多いかもしれませんが、車のヘッドライトやワイパーを用いてコールやレスポンスをしたり、車内でサイリウムを振ったりと普通のライブとは少し違いますが、従来通り楽しむことができます。
またフェスといえば欠かせないのがフェス飯ですよね。当然屋台なども出展されており、スマホを用いて注文することによって車までスタッフが届けてくれます。
気になるのがトイレだと思いますが、こちらもスマホで管理されており予約すると順番になると知らせてくれるので並ぶ必要がありません。
このように感染症対策を取りながらフェスを実現しているのです。
道中に楽しめる仕掛けも
フェスによっては出場しているアーティストの楽曲のプレイリストが配布され、対応している音楽サブスクに加入していればそのプレイリストを使って曲を聴くことができます。
フェス前は知らないアーティストの曲も予習しておけますし、フェスの帰り道は振り返りながら余韻に浸ることもできます。
ドライブインフェスだからこそできること
車内だからこそのいいところも多数あります。野外フェスはスタンディングが主なので長時間立ちっぱなしだと疲れてしまいますが、ドライブインフェスはずっと座っていられますので疲れにくいです。
また空調を入れることができるので、暑い夏でも快適に楽しむことができます。プライベートな空間を作り出せるので、お気に入りのアーティスト以外は音量を落としておしゃべりを楽しむなどもできたりします。
困難でも希望を
いかがでしたでしょうか。今回はドライブインフェスについてお話ししました。車の中でフェスを楽しめるなんてすごい発想ですよね。
2021年6月現在新型コロナウイルスのワクチン接種も徐々に始まっていますが、当面はどうなるかわからない状況で再び感染拡大する可能性もありまだ予断を許さない状況です。いつライブイベントができなくなる状況になるか、今年一杯はわかりません。
そんな中考案されたドライブインフェスはライブイベントを開くのが困難な時でも、人々に娯楽を提供してくれる希望にあふれたイベントだと思います。ドライブインフェスを見ていると、どんな状況でも新しい発想で乗り越えていく力が人にはあるさえ思わしてくれますよね。