防音対策と物件選び

自宅でも楽器練習がしたい!~防音対策と物件選びのコツ~

楽器を練習する場所に困る…
音楽をしていると練習場所に困る、という人は多いのではないでしょうか。田舎で隣家との距離が離れているならともかく、殆どの家が隣家または隣室との距離が近く防音設備が整っていないので、ギターを弾いたりドラムをたたいたりした日にはご近所さんからのクレーム待ったなしです。

今回はそんなあなたのために、自宅で楽器が練習できる物件や方法についてお話ししましょう。

そもそも自宅で練習する必要があるの?

自宅で練習
自宅で練習

「自宅で練習しないで公民館や練習スタジオやカラオケボックスで練習すればいいじゃん」という声が聞こえてきそうですが、一概にはそういえないと思います。

フランスの著名なピアニストのアルフレッド・ドニ・コルトーの言に「1日練習しなければ自分に分かる。2日練習しなければ批評家に分かる。3日練習しなければ聴衆に分かる。」とあるように、できれば楽器の練習は欠かさず毎日行いたいですよね。毎日練習するとなるとどこかに通うというのはあまり現実的ではないと思います。

スタジオやカラオケボックスが仮に家から近いとしても、毎日借りるとなると月に数万円はかかると思います。さらに近ければいいのですが、仮に30分であってもかかるのであれば1日往復1時間、30日で30時間も移動に時間がかかってしまいます。遠ければ遠くなるほど時間的にも交通費等で金銭的にも負担が大きくなるのは間違いないでしょう

そうなってくると自宅を練習できる環境にする、というのが明快な解決方法でしょう。

引越しせずにできること

今回は「楽器を演奏できるところに引っ越す!」というお話をするつもりなのですが、社宅であったり、金銭的に難しかったり様々な理由で引越しができる環境ではない場合もあると思います。まずは引っ越さずともできることを考えていきましょう。

弱音器・消音機を使う

弱音器や消音機というのはご存じでしょうか。楽器に取り付けることによって楽器から出る音を軽減することができる機器のことです。楽器によって専用の機器があり、値段もそれほど高くなく消音効果もいろいろです。弱音器や消音器で十分かどうかは完全に環境やそのグッズの性能にもよりますが、使うことによって自宅で練習することができるようになった、という例も少なくないのでまずは試してみることをお勧めします

防音材を設置する

ホームセンターに行くとグラスウールやウレタンなどの防音材が市販で売っていたりします。これらを購入し部屋に隙間なく貼り付けることによって、一定の防音効果を得ることができるでしょう。

意外と知られていないのですが、カーペットも防音効果は高く敷いておくことをお勧めします。

防音室を設置する

防音室を設置する、という方法ですがリフォームをするわけではありません。メーカーから室内に設置可能な組み立て式の防音室というのが発売されています。性能値段はピンキリで、どのくらいの性能で十分かは楽器によりますがやすいものを買って使えないよりかはきちんとしたものを買ったほうがいいと思います。結構なスペースをとることになるので、1Kなどの場合は部屋の広さに余裕がなければ設置が困難かもしれません。

上記を組み合わせる

三本の矢ではないですが、複数の防音対策を組み合わせることによって十分に演奏できる環境が整う可能性があります。例えば防音材を設置し消音器を使えば、近隣住民に迷惑が掛からないくらいにはなる可能性は高いです。

このように工夫次第では引っ越さずに自宅に練習環境を作ることができます。防音室以外は比較的安価に試すことができるので、まだ試してない方はいかがでしょうか

楽器が演奏できる物件に引っ越そう!

楽器が演奏できる物件に引っ越し
楽器が演奏できる物件に引っ越し

お待たせしました、「俺は何も気にせずに思いっきり自宅で練習したい」という人に向けて楽器が演奏できる物件に引っ越すことについてお話ししましょう。

楽器OKの物件には種類がある

不動産屋や賃貸のwebサイトで物件を探すとき、様々な条件が記載されています。楽器OKの物件もその中にはあるのですが、楽器OKの物件には4つ種類があるのはご存じでしょうか。それぞれご紹介します。

楽器防音物件

1つ目は楽器防音物件です。室内に防音室がある、もしくは1室丸々防音仕様になっているなど、最も防音効果が高い物件です

当然のこと設備が整っているため家賃は通常の物件より高い傾向にあり、金銭的な負担がネックですが近隣に心置きなく楽器の練習をすることができます

楽器遮音物件

楽器防音物件のように完全な防音ではないが、防音性の高い物件が楽器遮音物件です。防音物件より家賃は安いことが多いですが、使用できる楽器に制限があったり(例えばギターなどはOK、ドラムはNGなど)、楽器を使用できる時間帯が限られていたりと細かなルールが決められている場合もあります

楽器可物件

特に防音設備があるわけではないが、住民に同意をとっており決められた時間で常識の範疇の音量なら楽器を演奏していいというのが楽器可物件です。物件によっては鉄筋コンクリ製だったり、壁が比較的厚かったりと楽器の演奏に向いている構造をしていることもあります。

家賃的に安いことも多いですが、時間や練習できる楽器が限られていたり、ほかの部屋からも音が聞こえてくる可能性が高いので、そういった点が気にならなければいいかもしれません。

楽器相談物件

一般の物件と変わりませんが、相談次第では楽器を弾いてもいいよというのが楽器相談物件です。ほとんどが空室対策のために楽器相談と書いてあるだけのことが多く、条件が厳しかったりほかの住民がいた場合理解が得にくかったりとあまりお勧めしません

性能と値段は比例するので、どこまで家賃を出せるのかというところとの折り合いとなります。また、十分な防音が施されていない場合、加えて防音対策を自分でするのも効果的です。

物件選びのコツって?

鉄筋コンクリートの頑丈なマンション
鉄筋コンクリートの頑丈なマンション

最後に物件選びのコツをお話ししましょう。防音や遮音と書いていても、実際の性能はきちんと見ておかないとわからないことも多いです。

建物の材質

建物の材質も防音性に大きくかかわってきます。アパートや賃貸マンションなどで使われる材質で防音性が高いのは、鉄筋コンクリート造(RC造)の建物です。木造(W造)や鉄骨造(S造)よりも防音性が高いので、建物が何製なのかにも注目してみましょう。

壁の材質・厚さ

部屋の防音性に大きくかかわるのが、壁の材質や厚さです。壁はもちろん厚ければ厚いほどいいですし、戸境壁(こざかいかべ、部屋と部屋の間にある壁)の材質も気になるところです。建物自体は鉄筋コンクリート造であっても、戸境壁が石膏ボードやグラスウールなどの吸音材で作られている可能性もあり、そうなると防音性が下がります。

戸境壁の厚さや材質などは不動産会社に質問すれば教えてくれると思いますし、実際にたたいて確かめてみる方法もあります。コンコンと叩いてみて、重く低い音が鳴れば防音性が高いですし、高く軽い音が鳴れば防音性は低いので要注意です。

部屋の反響性

部屋の防音性が高いということは、音がよく反響するということです。部屋を閉め切って手を叩いてみたり、スマホで音楽を鳴らしてみて反響性を確かめてみるのもいいと思います。(ただし吸音材が張られている場合は反響性が低くとも防音している場合があるので、不動産会社に確認してみてください)

窓の防音性

二重サッシの窓
二重サッシの窓

いくら壁の防音性が高くとも、窓から音が漏れてしまっては意味がないですよね。通常の窓からだと防音効果は期待できないので、二重サッシになっていたり防音ガラス仕様になっていたりするか、またはそれらに交換可能かなどを、不動産会社を通じて大家に確認しておきましょう

自由な音楽活動のために

音楽活動のための部屋選び
音楽活動のための部屋選び

いかがでしたでしょうか。今回は自宅で楽器が練習できる物件や方法についてお話しししました。コロナ禍で不要不急の外出が制限されているのでよりいっそう自宅での練習環境があったほうが便利ですよね

音楽に理解がない人にとって(もしくは理解があっても)大きな音で演奏音が流れてくるのは迷惑でしかありません。しっかりと防音環境を整え、周りに迷惑をかけない環境で心置きなく練習できるといいですよね。ぜひ参考になれば幸いです。

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