「ずっとファンだったバンドが解散しちゃった…。」
「知り合いの○○のバンド解散するらしいよ。」
音楽をしていると、ファンの立場であれバンドマンであれ「解散」という場面を目撃することはあると思います。とても悲しいことですし、自分でバンドを組んでいるまたはバンドに加入している人からすると人ごとではなかったりしますよね。
今回はバンドや音楽グループの解散についてお話しましょう。
「音楽性の違い」は建前?本音?
皆さんも一度は「音楽性の違いで解散します」なんてフレーズを聞いたことがないでしょうか?バンドや音楽グループでよくありがちな解散理由といえばこれですよね。
すごくふわっとした表現で、本当なのか?って思いませんか?結論を言うとわかんないんですよねこれ。
そもそも音楽性って何?っていうお話ですが、もともとの言葉としては音の才能であったり感性のことなんですけど、この場合は目指している音楽やその活動を指すことが多いです。いわゆる方向性ってやつですね。
実際に若い人や音楽歴が短い人で結成したバンドの場合音楽性の違いで解散することも少なくないです。というのも音楽を始めたての人は自分のやりたい音楽の方向性が決まってない人やなんとなくでバンドを組んでる人が多いからです。そのため、自分がやりたいことがわかってくると「あれ?このバンド思ってるのと違うくね?」となるわけですね。
よくある真の解散理由って?
ただやっぱり建前のことも多いのが実際のところです。ではどんな理由で解散するを見ていきましょう。
環境の問題
バンドを組んでいるとイベントに向けてスタジオ練習などのために集まって練習したり、個々の練習をしたりします。
どれぐらい個人練習に時間をかけれるかとか、時間を合わせれるかって生活環境がすごくかかわってきます。具体的に言うと平日がお休みの人と土日がお休みの人って中々休みを合わせて練習とかできないですよね。
バンドに入ったときは生活環境が近くても、就職や転職、結婚や引っ越しなどで生活環境が変わることがあります。学生の頃結成したけど社会人になって解散した、となるとこういう理由が多かったりします。
お金の問題
やってるとわかると思うんですけど、バンドなどの音楽活動って結構お金がかかったりします。楽器代やメンテナンス費、スタジオの利用費。売れてない駆け出しバンドの場合ノルマ性のライブに出ていると未達成のチケットノルマ代などなど。
経済状況って人それぞれですし、金銭的に負担になってバンドを抜けてしまったり解散してしまったりすることがあります。
また売れているバンドや売れ出したバンドでも金銭トラブルって実はあります。それは曲が売れると印税が発生するからです。この印税というのは著作権の印税のことで、詞や曲に発生するので作詞や作曲した人に印税が入ってきます。
作詞作曲をする人が決まっていると、メンバー間で収入格差ができてしまってもめるわけですね。そうならないためにもあらかじめ話し合っているバンドも多いです。
人間関係の問題
バンドも人と人のコミュニケーションですからいろいろありますよね。いろんな理由で仲たがいをしてしまったり、特に男女のバンドだとバンド内恋愛でもめたりとかよくあります。
さすがに「仲が悪いので解散します!」なんてファンには言えませんし、こういう時は音楽性の違いで…とカモフラージュすることもあったりなかったりします。
円満終了
バンドが解散するからと言って必ずマイナスの理由ばかりではありません。目的があって結成されたバンドなどは、その目標を達成したりすると解散したりすることもあります。またこの場合は特に隠す理由もありませんので音楽性の違いなんて発表しないと思いますし、解散ではなく休止という形で機会があれば期間限定で再開したりすることもあります。
バンドも人生もいろいろある
いかがでしたでしょうか。今回はバンドの解散理由についてお話しました。バンドメンバー全員がもめたり、都合が合わなくなったりするのはまれですがバンドリーダーや主要メンバーが抜けてしまったりして解散することがあります。
無理にバンドを続ける必要があるとは正直思いませんし、人と人が集まってすることなのでいろんなことがあります。
大事なのはちゃんと話し合える関係だと思います。せっかく何かの縁があって集まったバンドなんですから、話し合って解決できる問題なのであれば、ちゃんとコミュニケーション出来ずに終わってしまうのはもったいないと思います。