音楽の中でも合奏は迫力があり、音の深みもあって演奏するのはもちろん聞いていても楽しいですよね。
合奏といえば吹奏楽やブラスバンドやオーケストラですが、どの合奏形態も大勢かつ指揮者がいる感じで似ているので、意外とその違いを説明できない人が多いです。今回は合奏の形態の違いについてお話ししましょう。
それぞれ何が違うの?
普段気にしていなければ意外とその違いを言えない人が多いのですが、どのようなところが違うのでしょうか。
楽器構成が違う!
いろいろ細かい違いはあるのですが、一番の違いが楽器構成の違いです。ざっくりと違いを説明すると
- 吹奏楽:金管楽器、木管楽器、打楽器の構成
- ブラスバンド:金管楽器、打楽器
- オーケストラ:弦楽器、金管楽器、木管楽器、打楽器
という構成になります。要は金管楽器と打楽器のみはブラスバンド、木管楽器があり弦楽器がない場合は吹奏楽(ただしコントラバスは弦楽器ですが例外として吹奏楽の構成にあります)、弦楽器がある場合はオーケストラという区別で困らないと思います。
演奏曲が違う!
楽器構成が違うということは、必然的に演奏する楽曲が違うことになります。基本的にオーケストラではクラシックなどのオーケストラ曲を演奏するのに対して、吹奏楽やブラスバンドはジャズやポップスなどの楽曲を演奏することが多いです。
吹奏楽とブラスバンドが混同されるワケ
日本ではしばしば吹奏楽とブラスバンドが混同されることがしばしばあります。
ブラスバンドというのが英語のbrass bandからきており、brassというのが真鍮という意味なのですが、ドイツ語のほうにもBlasbandという語があってこちらは吹奏楽団を意味するのです。
おそらくこのドイツ語が影響してブラスバンド=吹奏楽という使われ方を日本でしていた地域や場所があり、混同される原因となっているようです。
木管楽器と金管楽器の違いは?
弦楽器はバイオリンなど見てわかる通り弦がついていますし、打楽器もたたいて音を出していますから一目瞭然です。では木管楽器と金管楽器はどうでしょうか。
結構多くの人が勘違いされているのですが、金属製だから金管楽器、木製だから木管楽器というのは間違いです。フルートやサックスは金属製ですが木管楽器ですし、法螺貝も全然金属じゃないですが分類上は金管楽器です。金管楽器の多くは金属製ですし木製楽器の多くは木製なので勘違いはしやすいのです。
では違いは何かというと、唇を震わせて音を出すのが金管楽器、唇を震わさずに音を出すのが木管楽器などです。それぞれの楽器を触ったことがなければなかなか見た目で違いを見分けるのは難しいかもしれません。
ちなみにそれぞれの楽器の代表的なものとしては以下のようなものがあります。
- 金管楽器:トランペット、ホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバ
- 木管楽器:フルート、サックス、クラリネット、オーボエ
- 弦楽器:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープ
- 打楽器:ティンパニー、スネアドラム、バスドラム、シンバル
それぞれの良さを楽しもう!
いかがでしたでしょうか。今回は各合唱形態の違いについてお話ししました。
指揮者の元大人数で合奏するというという点は似ていますが、楽器構成が違ってその音色や演奏楽曲なども違い結構違うということが分かったと思います。
軽快でノリのいい曲を演奏したりする吹奏楽やブラスバンドも魅力的ですし、クラシックの重厚な世界を味わえるオーケストラもまたいいものです。皆さんもこの機会に是非合奏曲を楽しんでみてはいかがでしょうか。