音楽の最新技術が変える未来の音楽市場

未来の僕が見た音楽史。あの日あの時歴史が動いた。ウイルスとテクノロジーで変わる音楽業界

未来の僕が過去を振り返る

この記事は未来(60年後)から見た現在(2021年)ってこんな感じかな?
という想像で書いていますので、決して予言とかでもなくテクノロジーの速度は計り知れないので、現実はもっと激しい時代になっているかと思います。

では。

人の動きが止まった過去

緊急事態宣言とコロナショック
緊急事態宣言とコロナショック

みなさんはご存知でしょうか?
2020年世界でコロナウイルスによるパンデミックが起こり、各国は国交をできる限り止め、国内でも緊急事態宣言を発出し人々の移動をできる限り止めました。

音楽の現場が矢面に

国内では2020年2月にライブハウスで大規模なクラスターが発生し、海外でもクラブなどで大規模なクラスターが次々に発生。これに伴いライブやイベントなどは延期や中止に追い込まれ音楽イベントの2020年の収益は前年比90%以上も落ち込みます。そして音楽の表現の場がライブハウスやイベント会場なのどのオフラインからオンラインに変わっていったのです。

デジタル化する音楽

オンラインが主流の音楽業界へ
オンラインが主流の音楽業界へ

バーチャル主流の時代へ

音楽の表現の場がオンライン主流になった事で大きく変化したのが、それまでは楽器主体だった楽曲が一気にデジタルにとって変わり、アーティストも次第にバーチャルライバーなどが流行になりました。

未来の音楽史。ホログラムによる未来の音楽のカタチ
ホログラムによる未来のライブのカタチ

現在はホログラムにより好きなライバーやアーティストを拡張現実で目の前に並べて演奏をリアルタイムで見て楽しむことができます。過去のライブなども仮想現実により目の前で見ているような感覚で再現してくれます。

【仮想空間(メタバース)については】

世界から規制が入った楽器

楽器は規制が入ったため全体的に価値が上がり木などの資源を使った楽器は一般には手に入らなくなり中古での取引が9割以上に。お茶の水にあった楽器屋もほとんどなくなりました。

そして中古楽器はブロックチェーンの技術で管理するNFTを使用して価値を保存、交換するようになりました。

現在もクラシックコンサートをはじめロックやポップスやジャズなどのジャンルの一部は楽器を演奏しコンサートやライブのような生演奏を楽しむ音楽として残っていますが、コンサートやライブなど生演奏は音楽市場全体から見ると1割程度です。

録音技術とデバイスの進化

ひとりひとり違う楽器を演奏する、固執したバンドという形態も大きく変化を遂げ、ステレオという2チャンネルでミックスされた楽曲も立体音響の一般化により現在のように3D化するなど、ヘッドホンなどの音響技術も含めすさまじい進化がやってきます。

選曲も人からAIへ

AIの進化が音楽の常識を覆す
AIの進化が音楽の常識を覆す

現在は選択したAIがプレイリストを作り、好きな音楽を好きなように楽しむのが当たり前ですが、当時はアルバムというアーティストが自分たちの楽曲を10曲ほどまとめて売るのが主流でした。
そして、その楽曲は10曲(全編40〜50分)収録で、どんなアーティストであろうと、どんな手の込んだ楽曲であろうと、どんなシンプルな制作コストであろうと大体2,000〜3,000円で売られていたのです。

店舗などへの配信サービス

30年ほど前まではほとんどの店舗が店内で流す音楽は著作権などの観点から、有線放送で音楽配信をするサービスと契約しなくてはならず、著作権協会と連携していたひとつの企業が独占状態でした。
しかし2013年あたりから少しずつ店舗内で流す音楽を配信するサービスがスマホやタブレットの普及とともに増えていきます。そして楽曲の権利の多様化により様変わりしていきました。

音楽の権利を再考する

クリスティーズのオークションで落札されたビープルと呼ばれるアーティストのデジタルアート
クリスティーズのオークションで落札されたビープルと呼ばれるアーティストのデジタルアート

NFTの出現により楽曲の権利のあり方が見直されます。
自由にスペースで権利を管理し、誰でも気軽に音楽をカバーし演奏や表現ができるようになりました。
AIによる楽曲利用頻度を正確に認識するサービスが生まれ、アーティストへの還元や権利保有者への配当が適切におこなわれるようになります。

当時は楽器や歌など音楽を習う子供たちからも、アーティストや権利を管理する組織団体が利用料を徴収していました。またアーティストの楽曲をアーティストの宣伝になるにも関わらず演奏するアマチュアからも利用料を徴収するなど矛盾が多く発生していました。

アーティストも組織団体から利用料のお金を受け取っていないと主張するなど、現在のように簡単に権利や利用承諾をする事が難しかったため、組織団体が間に入り、有る事無い事を吹聴され問題になっていたものです。

言語の壁をこえた

AIにしても人にしても日本語の歌がかなり減りました。当時は曲中に英語がアクセントとして入っているという、いま考えるとジョークのような楽曲がほとんどでしたが、現在は二極化しインストか歌詞を多言語化させた楽曲が主流です。

ようやく国内のアーティストが世界に向けて音楽を聴いてもらえる世の中になりましたが、「ガラパゴス音楽」と揶揄されるほど日本の音楽は長く世界とは大きな壁がありました。

ロイヤリティとしての音源価値

余談ですが、またあのアーティストの楽曲が最高値を上回りましたね。どんな楽曲でも1曲200円程度で売られていた時代では考えられませんね。
印税投資であの楽曲のNFTを持っていたら世界中からお金が舞い込みますから最高値で買っても元がとれるのでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
未来は予測不可能なので、NFT、ダイナミックプライシング、バーチャルライバー、ホログラム、拡張現実、仮想現実、3D音響、AIプレイリスト、多言語化機能など現在すでに動き始めている技術のみで書いてしましました。

未来は誰も想像しえないので、現在とは全然違うものになっているとは思います。
そして絶対言えるのは加速し続けます。

1960年代にレコードやカセットテープやラジオなどの普及により音楽の時代が針を速めました。

1982年CDなどのデジタルメディアの普及により大量生産が可能になったため安価になりさらに加速。

1995年パソコンの一般化によりデジタルになった楽曲は次第に価値を失い始めます。

2010年スマート本の普及により楽曲は手元に世界中の無限の音楽を聴けるようになりました。

2020年コロナウイルスによりたくさんの企業がデジタル化を速め時代が一変したともいえます。
そしてインターネットを介したオンラインへのアレルギーがかなり消えたのではないでしょうか?

次の60年はどんな未来がやってくるのでしょうか?

妄想にお付き合いいただきありがとうございました。

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