子どもの習い事の定番といえば音楽教室。昔はピアノが主流でしたが、現在はいろいろな楽器の教室がありますよね。
しかし音楽経験者ならともかく、楽器に触れたことのない人にとってどんな楽器がいいのかわかりませんよね。今回は習い事としてどの楽器がいいのか、ということについてお話ししましょう。
目次
子どもが音楽を習う4つの利点
そもそも子供が音楽を習うとどんないいことがあるのでしょうか?
脳の発達にいい?
子どものころは音やリズムに触れることで脳に刺激を受けるといわれています。音楽に触れていると、聞く力が高まり音を理解する力が身に付きます。音の違いが分かるようになると、言語能力が高まり発達にいいといわれています。
またリズムを取って体を動かしたりすることで運動能力を高まるともいわれています。
感受性や想像力が高まる?
子どもの頃から様々な音楽に触れると感受性が高まるといわれています。また楽器を習っていると音楽を通して自分を表現するすべも身に付きます。
集中力が身につく?
楽器を演奏すること身につくことの一つとしては集中力です。1曲をミスなく演奏しきるのはかなりの集中力が必要になるため、自然と高度な集中力が身に付きます。
集中力を身に着けると音楽だけではなく、勉強やスポーツや仕事など後々多くのことで役立つことがあると思います。
協調性が身につく?
楽器を習っているとほかの人とアンサンブルしたりする機会があります。パートを分けて人に合わせて演奏したり、指揮者に従って演奏したりと協調性を学べる機会が多くあります。
どんな楽器があるの?
ピアノ
最も人気でメジャーな習い事の楽器はやっぱりピアノですよね。鍵盤を押せばだれがやっても音が鳴る、というとっつきやすさから子どもの入門にもぴったりです。
ピアノは鍵盤が横並びで見えることから音感を養うのに向いているといわれています。後々ほかの楽器をやるにしても、基礎となる音感を鍛えるために初めにピアノを習っておくことは大きなアドバンテージになります。
また、指先を激しく使う楽器なので脳を鍛えるのにもいいといわれています。音楽の道に進む気がなくても、脳の発達のために習わせる人も少なくないようです。
エレクトーン
エレクトーンはヤマハが作った電子オルガンのことです。近年人気が上昇しており、ピアノにも負けないくらいの人気の楽器です。
エレクトーンは鍵盤が上下に分かれており、さらに足で踏むペダル鍵盤もあるため両手両足を同時に動かすことになりますのでとても頭の体操にはいいです。
またピアノやギターや管弦楽器など、様々な音を出すことができるだけでなく、鍵盤に自分が設定した音を振り分けることもできます。拡張性が高く、また自動伴奏など演奏アシスト機能もあったりするので、子どもが楽しみ飽きにくく楽しみやすいというところがあります。
ギター
バンドの花形の楽器といえばギターで、かっこいい楽器というイメージがありますよね。またギターなら結構触ったことがあるという親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
ギターはほかの楽器と違い持ち運びやすく、比較的買いやすいのもいいですね。アコースティックギターとエレキギターが主にありますが、どんな音楽をしたいかによるところが多いです。すでに家にあるなら子供に触らせてみるのもよし、ない場合は比較的抑えやすくて音が鳴りやすいエレキギターがいいかもしれません。
また一般的なギターは大きすぎると思うので、子供用のミニギターなどを買うといいと思います。
ただしピアノやエレクトーンとは違い、鍵盤を押せば音が正しくなるというわけではありません。コードを覚えて繰り返し練習が必要になるので、上達する前に子どもが飽きてやめてしまう可能性もあります。
ドラム
ドラムはある意味一番身近な楽器です。というのも、誰しもが体や物をたたいてリズムを刻むという経験があるように、慣れ親しみやすい楽器なのかもしれません。
ドラムもギターほどの華やかさはないですが、バンドで激しくたたいている姿はかっこいいですよね。
ドラムを学ぶと運動能力が養われるといわれています。ドラムをたたくのは体力が必要ですし、リズムを全身で刻むのには感覚的に体を動かすことが必要になってくるのです。これはスポーツで体を動かす時も必要になりますよね。一番スポーツ的要素が高い楽器がドラムになります。
ただしドラムを家で練習するのは難しいです。練習用のパッドや雑誌などをたたいての練習などはできるのですが、ドラムセットを置くスペースなんてふつうありませんし、何より大きな音があるのでドラムセットがあっても防音ができなければ自宅でドラムを演奏して練習できません。
ヴァイオリン
あまり身近ではないかもしれませんが、近年は割とヴァイオリンの習い事は増えてきています。高いという印象があるかもしれませんが、子供用のサイズのものなどはほかの楽器に比べてとびっきり高いというわけではないのでご安心ください。ただし体の成長に合わせて買いなおす必要があるのは事実です。
ヴァイオリンも音感を養うには向いている楽器です。ギターなどとは違いフレットレスなため、抑える位置の目印がありません。少しでも位置が違うと音が違ったりするので、繰り返し練習することによって音の違いが分かるようになり、音感が身につくというわけですね。
またプロにならなくともヴァイオリンを弾けるとなると一目置かれるのは間違いないですよね。
習い事をさせるときの注意点って?
ここまでは習い事には楽器がいい、というお話をしましたが最後に注意点をあげましょう。
親がやらせたい、だけにはならないようにしよう
確かに音楽を習い事としてさせることはいろいろないい影響もありますし、人によっては自分がしたかったから子どもにさせてあげようなんて考える人もいるかもしれません。
ですがやはり向き不向きはありますし、子どもが楽しんで続けれるかどうかは別問題です。ためになるから、と無理やり習わせるのは子供にとってストレスを与え悪影響になるだけなので本人の意思を必ず尊重しましょう。
お金がかかるのも事実
近年は教室が色々増えたり、楽器の入手経路も増えたことによって昔よりかはお金がかかりにくくなってきました。ですが大なり小なり習い事にはお金がかかります。
苦しいけどプロになるための先行投資、なんてのは間違ってもやめておいたほうがいいでしょう。子どもに過度な期待をかけるのはいいこととは言えませんので、無理のない程度でしっかり予算を考えてさせましょう。
通わせる教室や先生の相性も大切
本人が習い事を楽しめるかどうかは、実は楽器自身を楽しめるかどうかだけにかかっているわけではありません。
教えてくれる先生がキライだったら習い事も楽しくないですし、周りに打ち解けられなければ行くのもつらいものです。
口コミや紹介もいいですが、知り合いがいるからなんてい理由だけで通わせるのではなく、無料体験などを利用して子供が楽しいと思ったところに通わせることが大事です。
音楽は可能性を広げてくれる!
いかがでしたでしょうか。今回は音楽の習い事についてお話ししました。
子どものころから音楽を習うことはメリットも多く、直接的でなくても間接的に役に立つことが多い素晴らしい習い事だと思います。
あとはしっかり子供が楽しんで上達できるように配慮をして、無理なく習い事を続けれるように考えて楽器を習わせることが大切だと思います。ぜひ参考にしてみてください。