ウッドショックによって楽器に使っている木材が高くなっていることについては聞いたことのある人も多くいると思います。価格が高くなっているのであれば、どうしようと悩む部分も大きくなったりしますよね。
とはいえ、
- 楽器の場合はどうなっているのだろうか?
- ウッドショックって住宅だけじゃないの?
上記のように考える人も多くいるはずです。
そこでこの記事では、実際にウッドショックをリサーチしてきた筆者が内容について詳しく解説をしていきたいと思います。
2分程度で簡単に読める内容になっていますので、ぜひ見てみてくださいね。
目次
新型コロナウイルスによるウッドショックについて
では、新型コロナによるウッドショックとは実際どんなものなのでしょうか。
ウッドショックという言葉を聞いたことがない人もいるでしょうし、実際のイメージがつかないという人も結構多くいるはずです。
とはいえ、全然それで問題ありません。ウッドショック自体が最近始まったものになっているわけですし、最近始まったものを、それほど多くの人が覚えているわけはありませんよね。なので、記事を読みつつ、少しずつ理解を深めていく形で全く問題はないですよ。
新型コロナがもたらした影響
まず、ウッドショックはオイルショックと言葉も意味も似ています。同じ「ショック」という文字が付くわけですから、意味が少し似ているというのもある意味納得する部分ではないかと思います。ショックという言葉の通り、本当に消費者にとってもショックな内容となっているわけですね。具体的には価格が高騰するということです。ウッドである「木」の価格が高騰しているわけですね。
では、なぜ新型コロナが関係しているのでしょうか。それは、新型コロナによって需要の数が供給の数を大きく上回ったためです。とはいえ、新型コロナによって需要が上回る?という疑問を持つ人もいることでしょう。
実は新型コロナによって自粛の時期があったりしましたよね。それによって、木材を取るための活動も停滞していて供給に必要な量が足りていないというわけです。とはいえ、そんなに木材を使うの?と疑問に思う人もいるかもしれません。しかし日本での木材の需要はとても多いため、たくさん輸入しないと間に合わないのが現実なのです。
住宅の価格も高騰
住宅の価格が高騰しているのも特徴です。住宅については、ただでさえすごく高いわけですよね。住宅ローンを組んで買ったりする人もいるわけです。それほどまでに住宅を買うということはハードルが高いものでもあるわけですね。
そんな中で、さらに住宅が高騰するとなれば苦しいと感じる人も多くいることでしょう。木材の供給量が多いことに加えて、新型コロナによる住宅の需要が高まったことも挙げられます。一時期ニュースなどでも多くやっていたと思いますが、リモートワークによって田舎に拠点を置く人がクローズアップされていたりしましたよね。これまで通勤をしていた人がその必要がなくなり自由な場所に住めるようになったわけです。
特に、この傾向はアメリカに多くみられるものだったと思われます。そのため、木材の需要に供給が追いつかなくなってしまったというわけですね。少し悲しい話な気がします。
害虫による被害や山火事なども起きていて木材が足りない現状はあるのですが、それに追い討ちをかけるように新型コロナもきてしまったといえるわけです。
国内木材の活用
上記で、木材の輸入について書いてきました。とはいえ、だったら海外から輸入するのではなくて国内でまかなえば良いじゃないかと感じる人もいるかと思います。確かに国内でできることも多いですし、それも間違いじゃないような気はしますよね。とはいえ、実際は国内の木材についても同じように高騰しているのが現実だったりします。
決して日本だけが例外ではないということになります。海外の木材はもちろんですが、日本の木材だけを考えてみても他と同じような状況が起きていることはよくわかるはずです。
木材以外にも
とはいえ、木材だけであればそれほど影響はないと感じる人もいるかもしれません。これまで住宅について書いてきましたし、住宅を購入する必要がないのであれば、確かに木材について議論をする必要もないでしょう。その理由もよくわかります。
しかし困ったことに、木材以外にも多くの影響が出てしまっているのが現実です。
特に新型コロナウイルスによって港で働く人の数が大きく減ってしまっているわけなので、コンテナの受け渡しがうまくいっていないわけです。コンテナについては輸出入をする上でかなり欠かせないものとなっているのは事実です。そしてそれがしっかりとしていなければ、円滑に輸入ができるわけではありません。
そのため、食料品や鉄・ニッケルなどさまざまな部分での高騰が進んでしまっていることになるのです。
小麦や食用油などの日常的に使うものが高騰してしまっていることについては聞いたことがある人も結構な数でいるはずです。
ウッドショックによる楽器木材の影響
では、ウッドショックによる楽器木材にはどんな影響があるのでしょうか。
基本的に楽器に木材は使用不可欠なものであることは確かです。木管楽器という言葉が古くからありますし、ピアノやギターなども木を使ってできているものが多くあります。
そのため、楽器についても多かれ少なかれ影響があるのは事実だと言えるでしょう。
具体的な影響
では、具体的にどんな影響があると言えるのでしょうか。影響のある木材についてもしっかりと考察がされていますね。
「ベイマツ乾燥材」や「ホワイトウッド集成材」などの名前が挙げられています。
これらは、DIYでもかなり使用されていて非常によく使われている木材の種類になります。楽器はもちろんですが、DIYについてもコロナの影響でかなりブームになりましたから、そういった面でも木材の高騰にさらに追い討ちをかけていると考えていいと思います。
アコギ
特に木材の使用されているギターで印象的なのがアコギだと思います。アコギが木でできているというのは、見れば誰でも分かる部分だといえますね。価格を問わずに、幅広く木材が使われていることからもアコギへの影響がどれだけ大きいのかというのもわかってくるポイントだと思います。
国によって、使われている材料は少し異なっているようですが、基本的にはどの楽器についても影響についてそれほど大きな変化がないのが特徴にもなっています。
焦る必要なし
楽器の木材の高騰が言われれば、もちろん焦る人も出てくることだと思います。それはある意味当然だと言えますね、これまで使っていた木材が高くなれば誰だって不安な気持ちにはなると思います。
とはいえ、あくまで大まかな予想ではありますがそれほど長くは続かないというのが言われています。人によって見解が違うので、一言では言いづらい部分もありますが、住宅関連だと数ヶ月程度での収束。日本木材輸入協会は長くなると数年程度続くとみています。
ただそれほど長く続くわけではないことは見て取れると思いますので、その辺りは焦らずにじっくりと見ていくことが大切だと思います。
ウッドショックはいつまで続く
では、ウッドショックはいつまで続くのでしょうか。楽器を演奏する人にとっては死活問題だと思いますし、早く解決してほしい部分であることは間違いないでしょう。今焦って高い値段で楽器を買ってしまって、後から値段が安くなったと分かったりしたらかなりショックですよね。そうならないためにも、いつウッドショックが終わるのかということは押さえておきたい部分だったりもします。
では、具体的な期間について見ていきましょう。
分からない
残念な話にはなってしまいますが、具体的な期間については分かっていないのが現状です。これだけ聞くと非常に悲しいように思いますが、国際情勢もよくならないため、見通しがもてない可能性が大きくなってきたからです。
以前は、コロナが落ち着けば価格が下がるかもしれないという説も出ていたりしました。しかし、最近はロシアのウクライナ侵攻によるデメリットも出てきていますね。ロシアが各国に木材を輸出していることからも他の国の影響がとても大きくなってきてしまっているのです。
そのため、コロナだけであればやや見通しがもてたような感じがありましたが、最近の国際情勢によってさらに迷宮入りしてしまったことは言えるはずです。
経済活動が復活したら
上記を踏まえて、なんらかの形で経済活動が復活できてきたら木材の価格も落ち着いてくることが予想できるでしょう。とはいえ、経済活動がこのまま戻らないのでは無いかという説も出てきています。そのため、本当に先の見通しがもてない厄介な問題であることは言えるでしょう。
まだまだ時間がかかりそうなことは間違いないです。
ワクチンが普及したら
上記で、港湾で働く人が少なくなっていることを書きましたが、きちんとした環境で働いていくためには人数を確保する必要があります。そのためにコロナへの対策をとっていく必要があります。そこで大切になってくるのがワクチンの普及です。ウッドショックの原因であるコロナが収束するためには集団免疫が欠かせなくなってきます。とはいえ、現状ではまだ集団免疫は獲得していない状態だと考えられます。
そのため、ワクチンを通していち早く免疫をつける必要があります。
国際情勢はどうしようもないですが、コロナを収束させることでウッドショックの収束に向かうのは1つの事実だと言えそうです。
まとめ
木材の高騰や影響については、いろんなところに幅広く出ていることがわかります。楽器などはもちろんですが、住宅など私たちの身近なものにも多くあると言えそうですね。
もちろん私たちにできることもありますが、どうしようもないこともあります。
とにかく今は焦らず、自分のペースで購入を検討することが大切になってくると言えそうです。
今回の記事を参考にしていただけますと幸いです。