機材車の盗難対策してますか?
ライブイベントやレコーディングにあると非常に便利な機材車、活用しているバンドも結構いると思います。
しかし機材車といえば盗難や車上荒らしなどのトラブルもしばしば聞こえてきますよね。対策にお悩みのバンドマンも多いのではないでしょうか。
今回は機材車の盗難対策についてご紹介します。
目次
どうして機材車は盗難に逢いやすいの?
どうにも機材車というのは盗難のトラブルに逢いやすい、というイメージがありませんか?
実はそれは気のせいではなく、実際に機材車は盗難や車上荒らしに遭いやすいのです。
その理由をご紹介します。
機材車は人気車種が多い
機材車で人気車種といえばやはりトヨタのハイエースですが、ハイエースは中古市場でとても需要のある人気機種です。機材車に選ばれる車は積載量の関係から商業用のバンがよく選ばれますが、日本車の商業用バンは日本のみならず世界中でも人気のため、転売を目的とした盗難に遭いやすい傾向にあるというわけです。
楽器や機材が高価
当然なのですが、楽器やアンプスピーカーなどの音楽用機材というのは非常に高価なものが多いです。盗難して転売する目的や、場合によっては自身で使うための盗難というのもしばしばあり、機材車を盗まれなくとも車上荒らしに遭い楽器や機材を盗まれるといった被害が起こってしまうのです。
ライブイベントのスケジュールが公開されている
機材車を盗まれる、もしくは盗難に逢うパターンとして、ライブイベント中に被害に遭うということがあります。これはライブイベントのスケジュールが公開されてしまっているため、自分たちがどのあたりに車を止めて、どの時間帯に車から離れてしまうという情報を公開しているようなものです。そのため比較的窃盗犯に目を付けられやすいのです。
機材車を盗難・車上荒らしから守るには?
それでは機材車を盗難や車上荒らしから守るにはどうすればいいのでしょうか?いくつかの方策をご紹介します。
立体駐車場に入れる
立体駐車場には高さ制限があり、バンドの機材車となると高さ制限が気になるところです。
立体駐車場の制限は『2.0m〜2.3m』と駐車場によってバラつきがあるため、自分たちの機材車の高さが何mかを調べて覚えておくと便利です。
トヨタ ハイエースの場合
グレード・タイプ | 全長 | 全幅 | 全高 |
SUPER GL DX ロングバン・標準ボディ・標準ルーフ | 4,695mm | 1,695mm | 1,980mm |
SUPER GL ロングバン・ワイドボディ・ミドルルーフ | 4,800mm | 1,880mm | 2,105mm |
DX ロングバン・標準ボディ・ハイルーフ | 4,695mm | 1,695mm | 2,240mm |
DX スーパーロング・ワイドボディ・ハイルーフ | 5,380mm | 1,880mm | 2,285mm |
日産 キャラバンの場合
グレード・タイプ | 全長 | 全幅 | 全高 |
NV350 ロングボディ・標準幅・標準ルーフ | 4,695mm | 1,695mm | 1,990mm |
NV350 スーパーロングボディ・標準幅・ハイルーフ | 5,080mm | 1.695mm | 2,285mm |
管理人がいる立体駐車場はかなり安全だと思います。
しかし立体駐車場の場合、営業時間に気をつけましょう。
平置きの24時間駐車場とは違い営業時間があり、終了してしまい車を出庫できなくなる可能性があります。
監視カメラ・ドライブレコーダーを設置する
車上荒らしに効果的なのは防犯カメラやドライブレコーダーの設置です。
カメラがあることによる窃盗の牽制や、万が一車上荒らしに遭ってしまった時に犯人を捜す手掛かりになります。また、ドライブレコーダーは普段の運転中に起こるトラブルにも役立ちますので、1台あると便利でしょう。
振動を検知し録画を開始するものや常時録画できるものなど様々ありますので、予算と相談して性能を決めましょう。
警報器・ブザーを取り付ける
衝撃やセンサーで人を感知する警報機や防犯ブザーも効果的です。
衝撃の回数によってブザーの鳴る秒数が変わったり、感度を調整できたりする商品もあります。
オススメなのはブザー音がとびっきり大きいものです。普段遣いのことを気にして控えめな音量のものにする人もいますが、有事の際に効果の薄いボリュームだと意味がありませんからね。
機材や楽器を積んでいるのを見えないようにする
機材車の中にはシェードもシートも何もしておらず楽器や機材が丸見えのものもあります。これでは窃盗犯に目を付けられかねません。窓にはカーテンやサンシェードを付けたり、楽器などはシートをかぶせるなどして楽器などを見えないようにしましょう。
また、ぱっと見て機材車とわかるものよりかは、一般の車と変わらずに見えるものの方がターゲットにされる確率は低くなります。なのでステッカーやペイントなどでバンドの機材車と一目わかるような仕様にするのも防犯上はあまりお勧めしません。
交代で巡回し長時間放置しない
原始的ですが巡回するのが最も効果的かもしれません。盗難の牽制になりますし、万が一被害に遭っても発覚が早いほうがその後の展開が有利に働きます。
メンバーで交代で巡回したり、本番中は知人に頼んで様子を見てもらうようにするといいと思います。また人感センサーで人が近づくとスマホに通知してくれるような防犯グッズもありますので組み合わせると効果が高まります。
まさか自分たちが…とならないために
いかがでしたでしょうか。今回は機材車の盗難や車上荒らしの対策についてご紹介しました。
盗難対策は盗まれた後のケアも大切ですが、盗まれないようにすること、盗みにくいと思わせることが大切です。
被害に遭ったバンドマンやアーティストの多くは「まさか自分が被害に遭うと思っていなかった」と盗難対策を徹底できていないケースがしばしば見受けられます。
楽器や機材は大変高額ですし、何より慣れ親しんだ愛機はお金で変えることもできません。バンドマンの商売道具である楽器や機材、機材車を盗難から守るためにしっかりと対策を立てておくことをお勧めします。ぜひ参考になれば幸いです。