皆さんはライブハウスやイベント会場などでたまにPAって聞いたことありませんか?
なんとなくライブハウスのスタッフさんに使ってる「PAさん」。今回はPAについてお話しましょう。
PAってなんぞ?
PAとはパブリックアドレスのこと!
PAとは『Public Address』の略語です。パブリックアドレスと聞いても、何のこっちゃと思いますよね。
Publicは大衆、Adrressは伝達という意味合いがあります。ざっくりというと大勢の人に伝えるのがパブリックアドレスの役割ということです。
PAとは音響システムのこと
もう少し具体的に言うと、音楽や音声を調節して多くの人に聞こえやすくするのがPAです。ライブハウスなどの広い場所ではバンドがただただ楽器で演奏したりしても観客には全然聞こえないので、PAが必要になるわけですね。
そしてPAは特定の機器の事を指しているわけではありません。マイク、アンプ、スピーカーから成り立つシステムをPAと呼びます。バンドがギターやボーカルでできてるみたいな感じですね。
PAは音楽以外にも使われる!
PAの用途は大きく2つです。
1つは演説やアナウンスなどを拡声して伝える目的であり、この場合はどちらかというとしっかりと聞く人に届くように音量が重視されます。
もう1つは言わずもがなライブなどの音楽シーンですね。この場合はただ大きな音で観客に伝えるだけではなく、各楽器の音量のバランスや音質を調整して音を作る要素あります。
PAに含まれるものって?
勘違いされやすいのですが、PAには楽器などは含まれません。発せられた音や声を増幅したり、調整するのがPAなので、元の音を出すギターやピアノなどの楽器はPAに含まれないということです。
PAの流れとしては以下の通りです
- マイクで音を電気信号に変換する
- ミキサーで音を調整しまとめる
- 調整された音をアンプで増幅する
- 出来上がった音をスピーカーから出力する
これらの手順を通して観客側に音が聞こえてくるわけですね。
音響スタッフは重要!
ライブではこのPAを手配する人がいまして、音響スタッフとか、音響屋さんとか、PAさんとか言われています。
音響スタッフの仕事としてはPA機器の手配があります。マイクをセットし、スピーカーを適切な位置にセットして各機器をケーブルでつなげるという仕事です。
また音響を調整するのも大切な仕事です。ライブ会場などではスピーカーの位置次第で全然聞こえ方が違ってきますし、ミキサーで調整して聞こえやすくするのも音響スタッフにしかできないことです。ステージのバンド側からは、会場にどのくらいの音がなっているか、どのくらいがちょうどいいのかは判断がつかないので、会場全体の音量バランスを決めるのも重要な仕事です。
PAなしではライブなし!
いかがでしたでしょうか。今回はPAについてお話ししました。クラシックコンサートなどの例外はありますが、バンドのライブにおいてPAはなくてならないものです。
ライブ会場で観客に音が届くのって当たり前に思えますが、その当たり前はPAシステムや音響スタッフに支えられてのことなのです。
なのでリハでのPAの打ち合わせも重要ですし、PAをしっかり活用すればもっとよりよく音を届けることができます。ぜひ参考になれば幸いです。