最高のライブに欠かせないものって?
皆さんは最高のライブに欠かせないものってなんだと思いますか?アーティストの素晴らしい演奏?イカすライブパフォーマンス?エモいセトリ?
どれも正解だと思いますが、ライブの成功は目に見える出演者だけでは成り立たず、その裏には沢山のスタッフが関わって一つのステージを作り上げています。
今回はその中で客席からでも視覚的に分かりやすいライブ照明と照明スタッフについてお話します。
目次
照明はライブを盛り上げる!
皆さんは好きなアーティストのライブに行ったりするでしょか。アーティストの生の演奏やパフォーマンスは迫力満点!
ライブコンサートを盛り上げるには色とりどりの照明をうまく使い、視覚効果でメリハリをつけたり、幻想的な世界観を作り出したりとその音楽の世界観をさらに感動的なものにするのが照明の役割です。
絶妙なタイミングでスポットライトが当たったりすると興奮もひとしおですし、バラードなどではムーディな照明でより深く曲に感情移入できたりしますよね。
視覚的な効果は人の感情を揺さぶる重要なポイントになります。
照明スタッフの仕事って?
ライブコンサートに欠かせない存在の照明スタッフですが、具体的にはどのような仕事なのでしょうか?
照明機材の搬入やセッティングに始まり、本番中の操作や管理、ライブ終了後の機材の撤去までがライブにおける照明スタッフの一連の仕事です。
照明スタッフと一口に言ってもその仕事内容は主にプランナーとオペレーターに分かれています。
照明プランナー って?
プランナーはライブコンサートの構成からどの曲でどのような照明の色や効果を使うのかを組み立てていく仕事です。
大体はライブコンサート全体の監督やディレクターから、コンサートのテーマやどのように演出するのかを大まかに指示されたりします。そこから色、照明演出、タイミングなどを曲や進行を考えてプランニングしていくということになります。
近年では映像や様々な特効技術を使ったステージも珍しいものではなくなっていますので、出演者だけでなくライブの全体像を捉えて視覚的な演出効果を最大限に引き出すことが求められます。
照明オペレーターって?
オペレーターはプランニングされた照明構成を実際にライブ中に実行する仕事です。
オペレーターにはプランニングされたことを忠実に実行する技術力が必要になります。例えばアーティストが激しく動いてスポットライトがずれまくっていたり、曲のキメの部分と照明が合っていないと興覚めですよね。
また予定にないことにも臨機応変に対応ができる柔軟性も必要です。基本的には打ち合わせ通りに進むのですが、本番中は思わぬトラブルが発生したり、ライブが盛り上がればアーティストがアドリブを利かせる可能性もあります。
ライブの規模によってはオペレーターがプランナーを兼任することもあります。
照明スタッフに求められるスキルは?
照明スタッフは裏方でありながら、同時に照明を駆使する表現者としての側面があります。音楽の才能はないけど、アーティストやライブに関わりたい、自分自身でも表現してみたいと思う人はいるのではないでしょうか。
照明スタッフになるにはどんなスキルが必要になるのでしょうか?
色や光の効果を理解する
曲の雰囲気やメッセージを読み取っても、それにマッチした照明効果がわからなければ意味がありません。適切な演出をするためにはその色が持つ視覚効果や、光の明暗の使い分けといった基本的な知識は必要になってきます。
ライブの構成やテーマを解釈し雰囲気を読む力をつける
照明のプランニングを行うには、ライブや曲の構成、ライブのテーマなどコンテクストを読み取る力が必要です。
雰囲気を察する力が強い人もいれば、しっかりと理論を学んでロジカルに読み取る人もいます。
機材を正確に操作する技術力
どんなに緻密にプランニングされた照明のプランでもそれを実行できなければ意味がありません。
照明機材はピンスポット、ムービングライト、LED灯体など多種多様な種類があり、これらの機材の使い方などの知識、動かし方などの技術が求められます。
日々進化し続ける機材やシステムですが、これらは数をこなして経験を積んでいくことで身につくと思います。
これらのスキルをバランスよく学ぶ必要があります。
照明スタッフになるには?
専門的な学校で学ぶ
照明スタッフに必要な技術を学ぶためには映像系の大学や専門学校で学ぶというのも一つの手段です。費用がかかりますがこうした専門的な学校では実際に業界で働くスタッフが講師をしていることもあり、基礎的な知識だけでなく現場で必要な様々なスキルや心得も学ぶこともできます。
こうした専門の学校にはライブにまつわる様々な業種からの求人もあるので、ライブ業界に進みやすいという利点もあると思います。
現場で学ぶ
学校で基礎的なことを教わっても現場はそれ以上に様々な環境や求められることがあるので、必ずしも学校にいかなければ業界に入れないということはありません。
バイタリティがある人はいきなりライブハウスや照明会社などに入って働きながら学ぶという道もあります。
自分の進みたい道やスタイルにあった方法を見つけてみてください。
照明スタッフは「光と」陰の立役者!
今回はライブを盛り上げる照明と照明スタッフについてお話しました。
もし照明が単調であったり、何の工夫もなければ他がどんなに素晴らしくても魅力が半減してしまうほど視覚がもたらす効果というのは大きいものです。
お客さんのイマジネーションを刺激することのできる照明スタッフは裏方でありながら表現者になれる魅力的な職業なので、興味がある方は是非照明スタッフになるために学んでみてはいかがでしょうか!