バンドで活動を続けていると、遠征やツアーやフェスへ参加する機会が増えてくると思います。そういった際に楽器を運ぶ足、機材車があれば便利ですよね。
でも「車なんて大きな買い物なかなかできない」「初めてなのでどう選んだらいいのかわからない」なんて思う人も少なくないのではないでしょうか。
今回はそんなお悩みのあなたに、機材車の選び方についてのお話です。
目次
機材車に求めるポイントは?
車の種類は本当にたくさんあり、値段も性能も様々なので迷ってしまいますよね。車を選ぶ際にどういったポイントに注目すればいいのでしょうか。
積載性
機材車にとって一番重要なことは、どれだけの人数を載せられるか、どれだけの荷物を積み込めるかといった積載能力だと思います。
バンドの構成やメンバー数によると思いますが、大体5~6人とその楽器や機材を積み込める大きさの車を買うと長く使えるでしょう。
価格
漠然と機材車は高い、というイメージはないでしょうか。確かに機材車にするとなると大体はバンとなるので、新車で買うと2~300万以上にはなります。
しかし必ずしも現行モデルを新車で買う必要はなく、中古車で古いモデルなどだと数十万で購入することができます。
燃費
燃費がいいことに越したことはありませんが、普段使いしないのならそこまで気にする必要はないでしょう。 ただし、機材を載せ大人数を乗せた場合燃費はより悪くなることだけは覚えておきましょう。
走行性能
走行性能もあって困るものではありませんが、大切な機材を乗せた状態で飛ばすことはそうありません。
ただし重量が増えると本来の走行性能から落ちることを考慮する必要はありますし、野外フェス会場などは郊外で山道を行くことがあるので、最低限の性能は欲しいところです。
新車がいいの?中古車がいいの?
機材車を買うにあたって、新車がいいのか中古車がいいのか悩むところです。
結論から言うと、圧倒的に中古車をお勧めします。中古車を推す理由としては
- 価格が安い(ただし、古い年式のものだと修理代は高くつく可能性アリ)
- 盗難に遭うリスクが下がる
- 中古車だと気兼ねなく機材車としてカスタムできる
- 新車より納車が早い
などがあります。もちろん新車のほうが保障や修理などのサポート体制が手厚だったり、減税制度が使えたりといろいろありますので、どちらを選ぶかはしっかり考えましょう。
機材車にお勧めの車は?
それでは実際に機材車としてお勧めの車をいくつかご紹介しましょう。
ハイエース(トヨタ)
機材車の定番トヨタのハイエースです。
その積載性、走行性能、耐久性の高さからバンドの機材車に限らず多くの人に運搬車として愛されている商用バンで、日本のみならず世界でも人気の車種です。
ハイエースは新車で購入すると大体280~420万ですが、中古車になると80~万くらいからでも見つかりますので、大体100万円程度で買える可能性があります。中古車としては高い傾向にありますが、性能面でいうとかなりお勧めできる車種です。
問題点としては、人気ゆえの盗難に遭いやすいといったところです。日本国内のみならず海外でも人気のため、盗難車両が海外で売られるといった実態があります。そのためハイエースを機材車として選択するならば、しっかりとした盗難対策が必要です。
NV350キャラバン(日産)
ハイエースを避けるなら日産のNVキャラバンは魅力的です。ハイエースほどの人気はありませんが、走行性能や積載性はハイエースに勝るとも劣りません。リアシートが半分で分割して倒れるので使い勝手がよかったり、ディーゼル自動車のため力強い走りであったりといった独自の魅力があります。
新車価格は290~400万とハイエースと価格帯はあまり変わりません。中高価格はピンキリですが、ハイエースほどの人気はないので新車で買った時の価値の目減りが大きいのは注意点です。
デリカバン(三菱)
三菱がかつて販売していた小型商用車のデリカバンです。走行性能や積載性が高いだけでなく、荷物の出仕入れも快適に行うことができます。
欠点としてはすでにメーカーが生産終了している車種のため、今後のサポートに不安がある点です。2019年に生産終了のため数年のうちは大丈夫だと思いますが、中古で購入する際は状態に注意した方がいいでしょう。
プロボックス(トヨタ)
少人数(2~3人)のバンドであったり、楽器の編成上機材が少なくそこまでの積載性を必要としない場合トヨタのプロボックスがおすすめです。
積載性はハイエースやNV350キャラバンの約半分未満ですが、燃費が非常によくコンパクトボディのため取り回しの良好です。そのため町中の狭い路地の中にあるスタジオやライブハウスに機材を運んだりするのにも非常に便利だと思います。
価格は新車で140~200万程度と少し安めなのもうれしいですね。
機材車でバンド活動を円滑に
いかがでしたでしょうか。今回は機材車についてお話ししました。
購入後は駐車場代も含めた維持費もかかってくるので慎重に決めたいところですが、
楽器や機材を運ぶにあたって機材車があれば非常に便利ですし、機材車があれば遠征やツアーなどの夢も広がります。ぜひ参考になれば幸いです。