皆さんはレコードをご存じでしょうか?存在は知っているという人もいれば、おじいちゃんの家で見たことあるなんて人もいるかもしれませんね。
時代はデジタル配信全盛期。サブスクやオンラインストアでの販売がメインのこの時代にそんな骨董品の話なんて、と思うかもしれません。
ですが今巷ではアナログレコードのブームが再燃しているのです!今回はアナログレコードについてお話ししましょう。
目次
レコードが見直されているワケは?
どうしてこのデジタル時代にアナログレコードが見直されているのでしょうか?
デジタルにはない音楽体験
皆さんは音楽を聴くとき大体どうしていますか?端末を操作し、曲を選ぶと音楽が流れてきますよね。便利で簡単ですが、少し味気ないですよね。
レコードはまずレコード盤を傷つけないようにレコード盤に乗せるところから始まります。そして針を落として音楽をかけ、A面の次にB面を裏返して再生します。一見不便でめんどくさそうですが、何か音楽を聴いているぞ!っていうワクワク感がありますよね。ジャケットを眺めながら、コーヒーを1杯なんていうのもオツと思いませんか?
このように、音楽を聴くのに手順を伴うからこそ音楽により没入できる準備が整うという点がレコード特有の音楽体験です。
アナログレコード独特の音質
アナログレコードはなんか味があって、音はいいイメージがありますよね。これは根拠のないイメージではなく、デジタル処理には再現できない音域や埋もれてしまうような音もレコード盤に記録できるからです。
またカートリッジにこだわったり、アンプやスピーカーを変えたりといろいろ音の変化も楽しめたりします。
インテリアとしてオシャレ?
レコード盤やそのジャケット、またレコードプレイヤー本体もシックで味があるものばかりです。インテリアとしてもすごくオシャレで、アートのように飾ることできます。
レコードのジャケットはCDのジャケットと違い大きくかっこいいものが多いので、ついついジャケ買いしてしまいますよね。
レコードを聴いてみよう!
それではレコードを聴いてみましょう。アナログレコードの円盤を買ってきても当然再生するための機械が必要ですよね。レコードを再生するために必要なものをご紹介しましょう。
ターンテーブル
レコードプレイヤー本体のことです。どこに売ってるの?と思うかもしれませんが、まだまだ新製品は登場しており、普通に電気屋や通販で買うことができます。
CDプレイヤーとの違いは、ターンテーブルだけを買ってもレコードを再生する部品が全部揃っていない可能性があるということです。
カートリッジと針
レコードの先端部分の読み取り部分です。取り外し可能な部品になっていて、そもそもターンテーブルに標準付属していない場合もあります。
カートリッジにはMM型とMC型の2種類があります。
MM型は針交換が可能で比較的安いです。出力も高く、扱いやすいです。
MC型はクリアでキレのある音質が特徴ですが、出力が低く専用機器が必要になったりします。カスタム性が高いので、よりこだわりたい人はMC型がいいといわれています。
ターンテーブルにカートリッジがついてなくてどれを買おう…と迷うならMM型がおすすめです。
フォノイコライザー
レコードの音はディスクに書き込みやすいように音を処理されています。この処理された音を元に戻すための機器がフォノイコライザーというものです。
フォノイコライザーはターンテーブルに内蔵されている場合もあれば、アンプスピーカーに内蔵されている場合もあります。どれかに内蔵されていない場合はフォノイコライザーが別に必要になるということです。
アンプとスピーカー
アンプやスピーカーはターンテーブル本体に内蔵されている場合もあります。別に使う場合フォノin端子があればフォノイコライザーが内蔵されているのでそのままつないでも大丈夫です。
ちゃんとつないだけど音が小さい、などで困っている人はおそらくアンプにフォノイコライザーが内蔵されていないと思われるので、買ってきて間につないでみましょう。
オススメのレコードプレイヤーは?
最後にオススメのレコードプレイヤーを3つ紹介しましょう。
Reloop SPIN
Reloop社が販売しているレコードプレイヤーです。この商品のいいところは、スピーカー内蔵でこれ一つ買えば他に何も買わずにレコードが再生できる点です。
持ち運びができるバッテリー型で、値段も3万円程度と求めやすい値段となっています。
PLX-500
Pioneerが販売しているこのレコードプレイヤーはLINE出力が可能です。つまり普通のスピーカーにつなげればそれだけで高音質の音楽が楽しめます。
USBでパソコンにつなげてレコード音源を録音できたりもして便利です。
Technics SL-1200MK7
Panasonicが販売しているターンテーブルなのですが、前に紹介した2つと違いカートリッジもスピーカーもついていません。
その代わり音質などの性能は折り紙つきで、DJにとっては超定番の一品となっています。値段もそれなりにするので、エントリーモデルから音にこだわりたい、という人におすすめです。
アナログもいいものだ
いかがでしたでしょうか。今回はアナログレコードについてお話ししました。
2019年にはアメリカで33年ぶりにアナログレコードの売り上げがCDの売り上げを上回ったり、ここ数年日本でも増加傾向にあったりと全世界で復活の兆しが見えて取れます。
その背景にはやはりデジタル配信では得難い濃密な音楽体験がアナログレコードにはあるからでしょう。年々様々なことが便利になりつつありますが、その分味気なさを感じてしまうのはなぜでしょうね。皆さんもぜひアナログレコードに触れてみてください!